第25章 こたつ片付けなきゃね
卒園式も無事(?)終わり、家に帰ると、どっと疲れが押し寄せてきて、俺は一張羅のスーツを脱ぐこともなく、こたつに足を突っ込んで寝転んだ。
でもさ…、子供って元気なんだよね?
見る見るリビングが玩具で散らかって行く。
「か~ず! もういい加減にしないと机来ないぞ? …って、今日じゃん(*º ロ º *)!!」
すっかり忘れてたけど、午後には和の勉強机が届く予定になっている。
「早く片付けるぞ!」
俺は堅苦しいスーツから、着慣れたジャージに着替えて、こたつを片付け始めた。
机を置くのは、子供部屋だから、本当は関係ないんだけどね?(o´艸`)
「ほら、和も早く玩具片付けないと、机他所ん家に行っちゃうぞ!」
「やだ~! それはダメなの~!」
「だったら片付けて!」
「あいっ!」
まったく返事だけは立派なんだよな…ε-(´-`*)
ホントにこれで小学生になれるんだろうかと、ちょっと不安になる。
漸く片付けが終わった頃には、もうとうに正午を過ぎていて…
「疲れた…」
「お腹空いたよぉ…」
「カップラーメンでも食うか?」
「えっ、ごちしょーじゃないの?」
「それは夜な?」
「なぁんだ…、じゃんねん…」
しょぼんとする和の情けない姿に、大笑いをしながら俺は少し残念な昼食の準備をした。