第25章 こたつ片付けなきゃね
遊戯室に着くと、扉の前に保護者席の案内プリントが張り出されていた。
俺の席は、と…(「  ̄ー ̄) ドレドレ・・・
どうやらコの字型に配置された、丁度真ん中の席に”相葉”の文字。
うわぁ、超センターじゃん(;^_^A
俺が主役なわけでもないのに…、主役は和なのに…、俺めっちゃ緊張してきたよ(>_<)
「和くんパパ、もう始まるわよ?」
肩を叩かれ、振り向くと、普段はスッピンなのに、今日はばっちりメイクのサトくんママが立っていた。
実は超美人だったんじゃん…(⑉• •⑉)❤︎
って、元々綺麗な人なんだけどさ(;^_^A
「早く入りましょ?」
思わず見とれていた俺の腕を、サトくんママが引っ張った。
サトくんママに引き摺られるように遊戯室に入ると、もう他のお母さんたちは皆指定された席に座っていて…
「すいません…」
ペコペコ頭を下げながら、狭い通路を通り、俺は自分の席に座った。
隣は…潤くんママか…
う~ん、いつも以上に香水の匂いが…
なんてことは置いといて…
俺はジャケットのボタンをかけると、歪んだネクタイを締め直し、姿勢を正した。
ビデオのセットも既に完了している。
あとは子供達があのドアから入場してくるのを待つだけだ。
それにしても、何なんだこの緊張感は…
俺は横目で潤くんママを見ると、潤くんママも、何だか落ち着かない様子でハンカチを握り締めていた。