第25章 こたつ片付けなきゃね
「4月になったら、和は小学生になるんだろ?」
そう、明日の最後の保育参観が終われば、いよいよ保育園生活も終わる。
そしてそれが終われば、和は小学校に入学することになる。
そのための準備だって、始めなきゃならないんだ。
「和には言ってなかったんだけど、保育園の卒園式の次の日に、和の勉強机が届くことになってるんだ」
本当は内緒にして、当日驚かせたかったんだけどな…(^_^;)
ま、仕方ないか…ε-(´-`*)
「机? 僕の?」
途端に目を輝かせる和。
「そうだよ? 和の机だよ?」
「うわぁ、やったぁ!」
和がこたつに足を突っ込んだまま、嬉しそうにバンザイを繰り返す。
「でもね、こたつがあったら、邪魔になっちゃうでしょ?」
ああ、俺って噓つきだ…ε-(´-`*)
実際、机は和の部屋に置く予定だから、こたつがあってもなくても、関係ないんだよね…(;^_^A
でも仕方ないよね?
こうなりゃ”嘘も方便”ってやつだ(´-ω-)ウム
「こたつあったら、僕の机来ないの?」
「そうだよ? どうする? 机、欲しくないの?」
あ~あ、これじゃあ誘導尋問だ…(^_^;)
「欲しい! 僕、机欲しい!」
決まりだな(o´罒`o)
「じゃあ、こたつ片付けてもいい?」
「うん! ”おとと”もいいよね?」
俺の隣で、くまの”おとと”が『うん』って頷いた…ような気がした。(笑)