第24章 こたつでChuーChu♡
「ちょ、ちょっと待てよ? なんでお前泣いてんの? 俺、なんかしたか?」
何もしてないよ…
泣く程お前に惚れた俺が悪いんだよ。
「別れたいんだろ? だから、今日俺のこと呼び出したんだろ? だったらさ、早く言ってくれたらいいじゃん…、もうお前なんかいらない、って…」
目の前で潤が慌てたように腰を上げたけど、もうそんなこと気にしてる余裕もなくて、次々溢れては零れ落ちる涙を、俺はトレーナーの袖でガシガシと拭った。
「あのさ、お前なんか誤解してね?」
潤が俺の隣に胡坐をかいて座った。
そして俺の前髪を掴んで上向かせると、額にチュッとキスを一つした。
「バカだな、お前…。俺がお前と別れられると本気で思ってんの」
えっ…?
違う…の…?
「つかさぁ、お前俺の気持ちがそんな軽いもんだと思ってたの? なんかさぁ、超ショックなんだけどぉ…」
違う…
そんなんじゃないのに…
「今日俺がお前に会いたいって言ったのはさ、ほら、チョコくれたじゃん? バレンタインデーに…」
ああ、そう言われてみれば、確かに渡したような気が…
「え、でもそれが…?」
俺は鼻をズッと啜って、少しだけ赤く染まった潤の顔を見た。