第24章 こたつでChuーChu♡
和也side
突然の潤からの連絡。
滅多に電話なんてしてきたことないのに…
なんの用だろうと思いながら、最近になって仕事用に借りたアパートに向かった。
一人の時はこたつだけでも十分だけど、ヒーターも付けて部屋を暖めておく。
潤は寒がりだから…(o´艸`)
それにしても、ほぼ毎日ぐらい顔合わせてんのにな…
それも二人っきりで会いたいなんてね?
まさか俺と別れたい、とか…?
噓だろ…?
でも、その可能性がない訳じゃないよな?
電話の向こうの潤の声、いつもとなんか違ってたし…
どうしよう…
覚悟、決めといた方がいいのかなぁ…
別れたくはないけど…
そんなことを考えていたら、ヒーターのお陰で、暖まって行く部屋とは逆に、俺の心はどんどん冷えて行った。
ピンポ~ン…
こたつに足を投げ出し、突っ伏した状態で待つこと30分。
部屋のチャイムが鳴った。
俺はまるで死刑宣告でも受けたかのように、重い足取りで玄関に向かった。
「和~?」
薄いドアの向こうから俺の名前を呼ぶ声。
この声に、もう名前を呼んで貰うこともなくなるんだと思うと、気持ちがズ~ンと重くなる。
「開いてるよ…」
俺が言うと、ゆっくりと玄関のドアが開き、潤がヒョコンと顔を出した。
その顔が…酷く強ばっているような気がした。