第23章 こたつで釣り?
和也side
待て、ってさぁ…(^_^;)
智、めっちゃ悪い顔してんだよなぁ…(>_<)
うん、嫌な予感しかしません。
「な、なんなの?」
「ん~? あのさ、ただ釣ってても面白くないじゃん?」
うん、それは確かにね?
「だからさ」
うっ…、やっぱ嫌な予感しかしねぇ~(>_<)
俺はスイッチを押して、クルクル回りながら口をパクパクさせる魚の動きを止めた。
「ハッキリ言えよ…」
クスクス一人で笑う智を睨んでやる。
するとコホンと一つ咳払いをして、智が姿勢を正した。
「あんな? ププッ…、罰ゲーム”アリ”にしない?」
何を言い出すかと思ったら、罰ゲームだって?
ま、それもいいか…(^_^;)
俺には”自信”があるからね?
玩具とはいえ、これだってゲームだ。
ゲームで俺が他の奴に負けるなんてこと、あるわけがない。
「いいぜ? んで、罰ゲームの内容は?」
「そうだなぁ…、負けた方が勝った方の言うこと何でも聞く、ってのは?」
ハハハ、ありきたりだな(;^_^A
でも、これは場合によっては俺に好都合だ。
なんたって、智を俺に服従させることが出来る、ってことだもんな?
「よし、いいぜ? じゃ、始めようか? タイムアタックにする?」
「おう! 望むとこだ!」
智がちっちゃな釣り竿を手に、腕まくりをした。