第21章 こたつで足伸ばして何が悪い?
「開いてますよ~」
ヒンヤリと冷たい廊下で、小刻みに足踏みをしながら、ドアに向かって声をかけた。
スリッパくらい買うべきだな(^_^;)
もう何度そう思ったことか…
玄関のドアがゆっくり開き、開いた隙間から、赤ら顔の翔さんがヒョコンと顔を出した。
「かっずなりくん♪ こんばんわっ♪」
こりゃ相当酔っ払ってんな…(;^_^A
「はいはい、挨拶はいいから、早く入っちゃって下さいよ。寒いんだから」
若干切れ気味に言うと、翔ちゃんがいじけたように唇を尖らせた。
「和也君のい・じ・わ・る」
「意地悪でも何でもいいから、早くドア閉めちゃってくださいよ」
まったく…
いい大人が、”い・じ・わ・る”ってなんだよ…(-_-)💨
これだから酔っ払いの相手は困る。
「おっじゃましま~す♪」
「はい、どうぞ…」
翔ちゃんが靴を脱いだのを確認して、俺はリビングへと駆け戻った。
すっかり冷え切った身体に、一気に体温が戻ってくるのが分かる。
やっぱり金の力だな。
エアコン、最高だわ(o^^o)♪
「うぉ~、暖かいね~」
「外、寒かったでしょ?」
「めっちゃ寒かった」
…その割には、随分顔色いいですけどね?
「どこで飲んできたの?」
早速こたつに足を突っ込んで、用意しておいた摘まみに手を伸ばす翔ちゃんに声をかけた。