第19章 こたつでチョコちゅくるの♪
戻って来た母ちゃんの手には…シュトロー?
えっ、母ちゃんたらまさかチョコをシュトローでチューチューしちゃうの?
「ダメ〜、ショウくんに上げるチョコ、飲んじゃダメ〜!」
僕は母ちゃんに飲まれてしまう前に、急いでボールを抱え込んだ。
「何…言ってんの?」
母ちゃんがおかしな顔をして僕を見る。
「だって母ちゃん、シュトローでチョコチューチューするんでしょ? でも、ダメなの!」
これはショウくんに上げるチョコなんだから(。ŏ_ŏ)
「ち、違うわよ…(^_^;) いい、見ててね、智? ココにストロー置くわよ?」
母ちゃんが粘土板みたいなのをテーブルに置いて、“クマさん”の“あんよ”の間にシュトローを置いた。
「ココに、チョコ入れてご覧?」
僕は母ちゃんに言われて、スプーンで“クマさん”にチョコを流し込んだ。
で、これどうなるの‥σ(๑• . •๑)?
「はい、良く出来ました。じゃあ、智の“クマさん”も冷蔵庫で冷やすね?」
えっ、“クマさん”風邪引いちゃわない?
「さっ、チョコが固まるまで、おやつにしようか?」
お鍋やボールをお片付けした母ちゃんが、僕と姉ちゃんにクッキーとジュースを出してくれた。
でも僕は、冷蔵庫の中の”クマさん”のことが気になって、クッキーを一枚姉ちゃんに横取りされたのも気付かなかった。