第19章 こたつでチョコちゅくるの♪
ピピピピッ、ってぶたさんのタイマーが鳴って、母ちゃんが冷蔵庫を開けた。
「出来たの?」
姉ちゃんが母ちゃんの周りでピョンピョンする。
「出来たわよ~、ほら」
「うわぁ~、すごぉい!」
姉ちゃん…うれしそうだな…ε-(´-`*)
でも僕は、”クマさん”が…|._.`)シュン
「智の”クマさん”も出来たわよ?」
母ちゃんがキッチンで僕を呼ぶけど、僕は風邪を引いてしまった”クマさん”が可哀そうで…
「どうしたの? ”クマさん”綺麗に出来てるわよ?」
「だって、風邪ひいちゃった”クマさん”上げても、ショウくん”うれし”言わないもん…」
「そ、そんなことないわよ、翔君きっと喜んでくれるから、ね?」
「ほんと?」
「勿論よ? だって翔君、智のこと大好きなんだもん、きっと喜んでくれるわよ。だから、”クマさん”も~っと可愛くしてあげようね?」
「うん!」
それから僕は母ちゃんに手伝って貰って、”風邪をひいたクマさん”に、チョコのペンで目と鼻とお口を描いて、それから赤いおリボンを着けて上げた。
「出来たよ、母ちゃん! しゅごいよ!」
僕の手は、姉ちゃんみたいにチョコでベチョベチョにはならなかったけど、少しだけチョコの匂いがした。(o´艸`)
「じゃあ、あとは袋に入れて、と…。ほら、完成!」
僕の作ったチョコは、ちょっとだけ風邪をひいてるけど、と~っても可愛い”クマさん”になった。
ショウくん、喜んでくれるかな…(⑉• •⑉)❤︎ ドキドキ…
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