第18章 こたつでお昼寝
雅紀side
ヒーターのおかげで、徐々に暖まっていく室内。
と、同時に芯まで冷え切っていた身体も、本来の体温を取り戻していく。
そうなると、次にやって来るのは間違いなく睡魔だ。
少しだけ…
そう思ってこたつに足を突っ込んだ。
ホントに少しだけのつもりだったんだけどね?
でもさ、収録が思ったより長引いちゃって、実はあんまり寝てないんだよね(^_^;)
今朝も潤が早くに迎えに来たしさ…ε-(´-`*)
閉じた瞼はド~ンと重たくて、俺は知らず知らずのうちに深い眠りに落ちていた。
ツンツン…
ツンツクツン…
俺の頬っぺたを、何かが突っつく。
あ~、もぉ!
せっかく気持ち良く寝てたのにぃ!
俺はフンッと鼻を鳴らして、ツンツン攻撃から逃れるように寝返りを打った。
ツンツクツン…
ツンツンツン…
「もぉ、なんなの!」
瞼はギュッと瞑ったまま、手で頬っぺたを突っつく”何か”を払おうとする。
でも…あれ、なんで?
俺の手、おかしくない‥σ(๑• . •๑)?
だってさ、右手が動けば左手も一緒に動くなんて…どう考えたっておかしいでしょ?
それにさ、引き剝がそうと思うと、両方の手首が締め付けられるようだし…
何がどうなってんの?
あっ、ひょっとして今巷で話題の”催眠術”か?
って、んなわけないか(笑)