第18章 こたつでお昼寝
潤side
しっかし良く寝るよなぁ…
もうかれこれ一時間は寝てるよな?
その証拠に、テーブルの上には空になったビールの缶が5本、綺麗に並んでいる。
いい加減起きてくんないと、知らねぇぞ?
な、雅紀?
「お~い、起きろ~」
「…………」
起きねぇか…ε-(´-`*)
そっちがその気なら、こっちにだって考えがあるってもんよ。
俺は首に巻いたストールをシュッと引き抜くと、雅紀の両手を一纏めにして、それで手首を括った。
少しだけ紅潮した頬を指で突いてみる。
おっ、案外やわらけぇじゃん(*´艸`)
どうせ起きる気配ないし、もう一回ぐらい、いいよな?
「…フンッ…」
おっ、起きるか? …と思ったら寝返りね?
ツンツン…
ツンツンツン…
「もぉ、なんなの!」
今度こそ起きたか?
…と思ったら雅紀の拳が飛んできて、危うく俺の顎を掠めそうになる。
…っぶねぇ…(;^_^A
つか、まだ自分の置かれてる状況分かってないのな?
ストールで括った両手が上下する。
「ま~さき、そろそろ起きろ?」
耳元でたっぷり息を吹きかけながら囁いてやる。
「起きねぇと…襲うぞ?」
「誰が誰を襲うって?」
えっ…、起きた?
「つかさぁ、なんなのこれ?」
両手を括ったストールの先を、雅紀の口がパクッと咥えた。
シュルシュルッと解けるストール。
しまった!
蝶々結びにするんじゃなかった(>_<)