第17章 こたつでBirthday3
「皆、ありがと…。僕、嬉しいよ」
だって僕、こたつにこうやってサトくんと一緒に座るの、夢だったんだもん。
「さぁ、皆でお誕生日のお歌うたいましょうか!」
なまこ先生がピアノの椅子に座って演奏を始める。
『ハッピバースデーツーユー ハッピバースデーツーユー…』
『お誕生日おめでとう!』
皆が僕に向かって手をパチパチしてくれるから、僕はなんだか恥ずかしくなっちゃったσ(//ω//)
「さて、それでは皆がお待ちかねのケーキ、配りますよ~♪」
なまこ先生と園長先生が順番にケーキを配って行く。
僕のお皿にも…(o^^o)
「翔君のは特別よ?」
「え?」
よく見ると、僕のケーキには小さなチョコが一つ乗っている。
お誕生日の子だけの、特別なケーキだ。
「ふふ、良かったね、ショウくん」
「うん!」
「さぁ、皆、手を合わせて? 頂きます」
『頂きま~す!』
僕はケーキをフォークで刺して、お口にパックンした。
「うまっ!」
特別なケーキは、とっても甘くて、お口の中ですぐに溶けてしまった。
「おいしいね?」
「うん、おいしいね」
「あっ、ショウくん、お口にクリームついてるよ?」
「え、どこどこ?」
「僕がとってあげる」
ペロン…Σ(///□///)
えっ、今のって…もしかして…σ(//ω//)
「ふふ、僕からのプゼレントだよ」
サトくんが真っ赤な顔をして、ニッコリ笑った。
僕の大好きなお顔で…(〃ω〃)