第17章 こたつでBirthday3
保育園に着くと、園長先生が僕をお出迎えしてくれた。
「お母さん、行ってきます」
僕はお母さんに手を振ると、園長先生とてを繋いで園舎に入った。
「素敵なお誕生日になるといいわね」
保育室の前まで来ると、園長先生が僕の頭をなでなでして、ニッコリ笑った。
「でも、僕…”オカマハズレ”だから…」
どうしよう、急に”カンチョウ”してきちゃったo(;-_-;)o
「あら、そうなの? そう思ってるのは翔君だけじゃないのかな? さ、お部屋入りましょ?」
園長先生が保育室の戸を開けた。
僕は皆のお顔を見るのが怖くて、園長先生の後ろに隠れた。
「はい、皆さん、今日の主役の到着ですよ」
皆が一斉に僕を見る。
でも、誰も何も言わない。
やっぱり僕は…シュン(´._.`)
「あっ、ショウくんだぁ! 待ってたんだよ?」
カズくん?
「ほら、早くしろよ」
ジュンくん…
「ふふ、ショウくん、頭クチャクチャ」
サトくん…
「皆…、僕のこと”オカマハズレ”じゃないの?」
「違うよ? だってショウくんはお友達でしょ?」
カズクンが僕の手をニギニギする。
「そうだよ、友達だぞ?」
ジュンくんが僕の肩に手を回す。
「ふふ、ショウくんは僕の”こびと”でしょ?」
サトくん…
「友達…なの? 皆僕の…ふっ、ふぇ…ふぇ~ん」
僕は大きな声で泣いた。