第17章 こたつでBirthday3
お写真を見ていると、また僕の目からお湯が落ちてきた。
僕の”にゅうとっき”壊れちゃったみたいだ。
「サトくん、カズくん、ジュンくん…」
僕、変なんだ。
皆のお名前を呼んだら、急に皆に会いたくなってきちゃったんだ。
皆に会いたいなぁ…
皆本当に僕のこと待っててくれてるのかなぁ…
僕だって、皆にちゃんとお祝いして貰いたい。
決めた!
やっぱり保育園に行こう!
僕は通園バックを肩に掛け、お部屋を飛び出した。
「お母さん、僕やっぱり…」
階段を駆け足で降りると、お母さんが車のカギをブラブラさせながら、玄関で立っていた。
「急ぐわよ」
「うん!」
僕は大急ぎで靴を履いて、玄関を飛び出した。
右と左、違う色の靴を履いちゃったけど、そんなの気にしない(・ω<)-☆
僕はお母さんの車に飛び乗ると、自分でチャイルドシートのベルトをしめた。
「お母さん、お誕生日会、間に合う?」
「う~ん、どうかなぁ? でも、なまこ先生も園長先生も、翔が来るまで、待っていて下さるって…」
なまこ先生が…?
「じゃあきっと大丈夫だね?」
僕はワクワクと、ちょっとだけドキドキで、また”ニュウトッキ”が壊れそうだったけど、我慢した。