第16章 こたつでプゼレント考え中
雅紀side
夕食を済ませ、和と二人で少し温めの風呂に浸かる。
和は…
「フッフフ~ン♪」
ハハ、鼻歌なんか歌っちゃって、ご機嫌さんだな(笑)
きっと潤君にちゃんと言えたんだね?
「パパ~、抱っこ~」
「うん、おいで」
和が俺の膝の上に登ってくる。
「あのね、今日ね、ジュンくんとね、ちゃんとお話しできたよ?」
火照った顔で、和が俺を振り返る。
その顔が、少しだけ自信に満ちているように見えるのは、俺が”親ばか”だからだろうか?
「そっかぁ、えらかったね?」
シャンプー後の濡れた髪を撫でてやると、やっぱり擽ったそうに肩を竦めた。
「でね、ジュンくんもね、ママにダメって言われたんだって」
そりゃそうだよな(;^_^A
潤君家も、翔君家程じゃないが、お金持ちだけど、いくらなんでもプレゼントに”こたつ”はちょっと、ねぇ?
「で、結局プレゼントはどうするの? 和、何も用意してないでしょ?」
「んとね、パパお耳貸して?」
「へ? あぁ、うん…」
ここ、俺と和しかいないんだけどなぁ(^_^;)
「あのね、ごしょごしょごしょ…」
な~るほどね?
それならお金もかかんないし、場所だって保育園で済ませられる。
それに、きっと翔君も喜んでくれる筈だ。
「パパ、お願いね?」
「了解!」
俺は和たちの計画に協力することを約束して、風呂から上がった。