第16章 こたつでプゼレント考え中
「おやすみさ~い」
歯磨きを済ませ、和がベッドに潜り込む。
「今日はパパも疲れちゃったから、和と一緒に寝ちゃおうかなぁ…」
「ほんと? パパ一緒にねんねする?」
普段は滅多にしないことだけど、今日だけは特別。
和がちゃんと自分で考えて、自分の口で潤君に伝えられたから。
「和、もうちょっと詰めて?」
いくらまだ小さいからと言っても、二人でセミダブルのベッドは、もうちょっとだけ窮屈に感じる。
俺がベッドに潜り込むと、和が俺の肩にコツンと頭を預けてきた。
「あっ、ねえ和? どうして翔君家は”こたつ”に反対なの?」
布団の分だけ場所は食うけど、あればあったで暖は取れるし、何より一家団欒にはもってこいのアイテムなのに。
「ショウくん家ね、”ゆかがんぼう”なんだって。だからいらないんだって、ママが言ったんだって」
”ゆかがんぼう”‥σ(๑• . •๑)?
”床”が”願望”(。ŏ_ŏ)
「あっ、あぁ、”床暖房”ね? そっかぁ、それならあんまり必要ないかもね?」
「うん。でもすごいね、ショウくん家って」
「どうして?」
「僕ん家にはない物がいっぱい…なん…だも…ん…」
そうだね…
翔君家はお金持ちだから、家とは違うんだよな…
って、家にも使ってないだけで、ありますけど?
床暖房…(;^_^A
「こたつでBirthday3」に続く