第16章 こたつでプゼレント考え中
一先ず夕食をちゃんと食べるなら、と和に言い聞かせる。
希望が叶うとなったら、単純なもんだ(^_^;)
ハンバーグが焼き上がるまでの間、実に大人しくこたつに座って待っている。
「ハンバーグ焼けたよ〜」
和のお気に入りのプレートに焼きたてのハンバーグと、ケチャップ風味の簡単なパスタサラダ、ポテト…ご飯と最後に一口サイズのゼリーを乗せ、テーブルに運んでいく。
「わぁ、お子様ランチみたい♪」
さっきまで食べないって言ってたのにね?
ほんと、子供って単純(笑)
「じゃあ、食べようか? はい、手を合わせて?」
パチンと両手を合わせる和。
「いただきます」
「いたっきま〜す♪」
好物のハンバーグをフォークで刺し、口に運んでいく。
「美味しい?」
「うん、と〜っても(*^^*)」
うん、それは良かったε-(´∀`*)ホッ
「あっ、パパ〜、おこじゅかいは?」
ハハ…忘れてなかったか…(;^_^A
俺は箸を揃えてテーブルに置き、和の目を真っ直ぐに見た。
和が口の中のハンバーグをゴクリと飲み込み、フォークをテーブルに置いた。
それを見て、俺は口を開いた。
「あのね、お小遣い、欲しかったら上げる。でもね、何に使うのか、ちゃんと教えてくれる?」
例え僅かなお金でも、お金はお金。
それを“くれ”と言うんだから、何か理由がある筈だ。