第15章 こたつで映画鑑賞
「で、映画ってどんなん?」
リビングへ続く廊下を並んで歩きながら聞く。
「あのね、俺も初めて見るんだけど、恋愛映画なんだって♥」
あっ、そ…(^_^;)
俺は別に恋愛映画に興味はないけど…
どうせならアクション映画の方が…、と口まで出かかったけど、一応それは飲み込んでおいた。
リビングに入ると、先週まではなかった筈のこたつが、リビングの中央で存在感を誇示していた。
「あっ、翔ちゃんはそこ座っといて? 俺、なんか摘まめるもん用意するからさ」
雅紀がこたつを指さして、キッチンへと入っていく。
「簡単でいいからな?」
「うん。あっ、なんなら先飲んどく?」
「いいよ、待ってるから」
どうせなら一緒に飲みたいからね(・ω<)-☆
「じゃあ、急いで用意するね♥」
「おう」
って、いらねぇから”♥”(;^_^A
「ところでさ、コレいつ出したの?」
ソファーを背凭れに、こたつ布団に肩までくるまる。
「えっとねぇ、実はさっきなんだ。翔ちゃん、寒いかなぁと思ってさ。あっ、でも布団は前もって干してあったから、セットしただけなんだけどね」
やっぱ優しいんだよな、コイツは…
だから、少々無理な頼みでも聞いてやりたくなっちゃうんだよな(o^^o)♪