第14章 こたつで思い出話
「今日、何かあるんですか?」
シーザーサラダを運んできた店員さんに、翔君が聞く。
「あぁ、今日は成人式ですからね」
そっか、今日は成人の日なんだ…
「二十歳か…。皆若いね~」
「うふ、そうやって思うようになったら、オイラ達も歳食ったってことだよね?」
若いつもりでいたって、もう36だし?
翔君だって今月で35になるしね?
「懐かしいなぁ…。っつかさ、アナタさぁ、ワイドショーのインタビューで何て答えたか覚えてる?」
おっ、そこ触れちゃう?
「覚えてるよ…」
ってか、忘れられる筈ないじゃん、あんな恥ずかしいコメント(;^_^A
「英語勉強したい、ってやつでしょ?」
「そうそう、ソレソレ!」
そんな指差して笑うことないじゃんか(>_<)
「で、その後どうなの? 外国人の”彼女”は出来たの?」
「で、出来るわけないじゃん、そんなの…」
翔君が一番よく知ってるくせに…
「しょ、翔君こそ、どうなんだよ? 外国人の彼女出来たの?」
翔君はオイラに比べて、英語ペラペラなんだしさ…
「俺にそれ聞く? う~ん、そうだなぁ…」
そんなに悩む問題なの?
「出来たよ?」
えっ、マジか…Σ(⊙ω⊙)
「そ、そうなんだ…? やっぱすげぇなぁ、翔君は…」
やべぇ、オイラ泣きそう…シュン(´._.`)