第14章 こたつで思い出話
仕事終わり、翔くんに誘われて立ち寄った、翔君行きつけの居酒屋。
通されたのは掘りごたつのある個室。
「とりあえずビールでいい?」
出されたおしぼりで首まで拭きながら、翔君が言う。
それ、ちょっとおやじくさいよ、翔君(^_^;)
な~んて思いながら、”うん”と頷くオイラ。
「でも珍しいね、翔君から誘って来るなんて」
店員さんに注文をしながら、翔君が”そう?”とオイラを見て眉毛を下げる。
だってそうじゃん?
翔君とこうして二人だけで飲みに来るなんて、久しく無かったもん。
暫くしてビールと大量のつまみが運ばれてきた。
ってか、誰が食べんの、こんなに沢山(>_<)
『かんぱ~い』
二人でジョッキを合わせ、乾いた喉にビールを流し込む。
「くぅ~っ、浸みるねぇ~」
「ハハハ、おやじくせぇ~」
そうやって人のこと笑ってるけどさ、おしぼりで顔も首も拭いちゃう翔君に言われたくないよo(`ω´ )o
「ところでさ、このお店っていつもこんなに賑やかなの?」
個室なのに、外の騒ぎがここまで響いてくる。
「いや、いつもはそうでもないんだけど…」
大好きな赤貝の刺身を、満足そうに頬張りながら、翔君が呼び出しボタンを押した。
えっ、まだ頼むの∑(º 口 º๑)❢❢