第11章 こたつで大掃除
和成side
床に散らばっている、明らかに”ゴミ”だと思う物を、手当たり次第に袋の中に放り込んでいく。
ったく、どんだけ溜め込んだんだよ?
ゴミ袋はあっという間に満タンになった。
「っつかさ、翔さん、何やってんですか?」
一つ手にしては感慨深げに眺め、また一つ拾っては眺め…
「そんなことしてたら、いつまでたっても終わりませんよ?」
「そうは言うけどさ、どれも思い出っつーかさ…」
その気持ちは分かりますけどね?
ん?
何だろ、この紐…いや、リボンか‥σ(๑• . •๑)?
辿って行くと、可愛いピンクの袋から続いていて…
ひょっとして、誰かからのプレゼント?
はぁ、人様から貰った物ぐらい大切に出来ないもんですかねぇ…ε-(´-`*)
私は翔さんに背を向け、袋の封を開けた。
勿論、中を見ようなんて思ってませんよ?
うん、思ってない。
でも、ちょっとくらいなら…
私は袋の中を覗き見た。
袋の中には…
極めて布面積の少ない、赤地に黒のドット柄の…
紐パン
正確にはリボンパンか?
まさかコレ、翔さんが?
マジかよ…(ฅωฅ`)♥
これはさ、本人に確かめるでしょ♪
「ねぇ、翔さんてさ、こうゆうのが趣味なの?」
私は翔さんの目の前に、リボンパンをピラ~ンと広げて見せた。