第11章 こたつで大掃除
翔side
たまの休日…
俺的には、やりたいこと、行きたい場所があったわけで…
昨日の夜から、一分一秒を無駄にしないよう、しっかりとプランを練っておいたわけで…
それが、だ…
朝も早よから押しかけて来た、割烹着にマスク姿の押しかけ女房、じゃなくて、ニノのおかげで全てパーだ。
俺に有無を言わさずゴミ袋を握らせ、何を言うかと思ったら、
「大掃除しますよ!」
と来たもんだ。
いやいや、俺には掃除なんてしてる暇はないんだけどね?
それにさ、掃除が必要な程、部屋を汚くしているつもりもない。
寧ろこれくらいの方が、落ち着くんだけど…
だけどさ、俺のためにゲームの時間割いて来てくれたんだ、って思うとさ、少しは”やろうか”…って気にもなるわけでさ…
俺はゴミ袋を手に、その場にしゃがみ込むと、明らかに”ゴミ”だと思う物を、手当たり次第に袋の中に放り込んでいった。
プラスチックも、髪も、金属も、一緒くたにね?
「なぁ、これってさ、後で分別するんだろ? 最初っから別けて袋に入れてった方が楽じゃね?」
おっ、俺今いいこと言った♪
「あのさぁ、それしてたら終わんないよ?」
そ、それもそうか…なるほど!(⊙⊙)
「今は取り敢えず足の踏み場を作ることに専念して下さい」
「はい…」
はぁ、面倒くさいったらないな…ε-(´-`*)