第11章 こたつで大掃除
和也side
いよいよ今年も残り僅か…
ってことで、大掃除にやってきましたよ。
どこに、って?
決まってるでしょ、翔さん家ですよ。
こう言っちゃなんですけど、翔さんて掃除下手なんだよね。
放っておくと、すぐ散らかすんだよ。
えっ、そうは見えない?
それはさ、あれじゃないの?
”かいかぶり”ってやつ?
人は見かけによらない、ってことよ(^_^;)
しっかし、よくもまあこんなに散らかしたもんですよ…(;^_^A
足の踏み場がない、ってまさに今のこの状況を指してる言葉だよね?
これじゃあ何がどこにあるか、さっぱりわかりゃしない…ε-(´-`*)
そもそもさ、本人に”散らかしてる”って自覚がないのが問題なんだよな。
現に今だってさ、ゴミ袋片手にボケーッと突っ立っちゃってさ…
「なぁ、このままでも良くね?」
なんてシレっと言っちゃうんだからさ…
まったく呆れるよ…ε-(´-`*)
「あのね、良くないからこうして、わざわざゲームの時間を割いて私が来てるんでしょ?」
休日は”ゲーム”と決めてる、この私が、だよ?
「さ、さっさと片付けますよ?」
と、その前に足場を作らないと…
これじゃあ怪我だってし兼ねないですからね?
「取り敢えずさ、明らかに”ゴミ”だと思う物があったら、その袋ん中入れてって? 分別は後ですればいいからさ」
「お、おぅ…」
あぁ、もうその頼りない返事…
先が思いやられるわ…(^_^;)