第9章 こたつでBirthday 2
シジ『おじゃましま~す』
二人がサトくん家のリビングにやって来た。
二人のママたちも一緒だ。
おばちゃんたちは、やっぱりみんなで向き合ってペコペコをしている。
大人って、ほんとにペコペコするのが好きなんだね?
シ「カズくんのパパは?」
サトくんママ
「今向かってるみたいよ? さっきメールが入ってたから」
ジ「そっか、じゃあもう来るね?」
あっ、なんだか僕、胸がトキトキしてきちゃった…
パパ、まだこあい顏だったら、どうしよう…
サ「大丈夫よ、カジュくん?」
サトくんが僕の手をギュってしてくれる。
やっぱりサトくんて、魔法使いみたいだ。
サトくんママ
「あら? いらしたんじゃないかしら? ちょっと見てくるわね?」
サトくんママが、スリッパをパタパタさせながら下円環へ向かって走って行った。
シ「”カンチョウ”すんな?」
ジ「ショウくんが”カンチョウ”してどうすんの? 主役はカズだよ?」
えっ、僕ってば主役だったの?Σ(⊙ω⊙)
どうしよう、よけいに”カンチョウ”してきちゃったじゃないか…o(;-_-;)oドキドキ
サトくんママ
「和くん、パパお迎えに来てくれたわよ?」
雅「どうもすいません、遅くなっちゃって…。ほら、和、帰るぞ?」
パパ、こあいお顔じゃない。
僕はちょっとだけホッてした。