第8章 こたつでプゼレント製作中
「この間、24日は休みか、て聞かれて…」
「ふんふん、んで?」
「俺、その日は仕事だ、って答えたんです」
実際、その日は懇意にして貰っている取引先との会合に出席する予定になっているし。
「そしたら、カズの奴、急に元気なくなっちゃって…」
大好きなおでんだって、殆ど食べずに残してたし…。
「ふ~ん、おめぇ、それはアレだ…」
”アレ”って?
「何です?」
「クリスマスじゃねぇのか? 大人はよ、”苦しみます”だけどな?」
松岡さんが、自分で放った親父ギャグに、お腹を抱えてガハガハ笑う。
だからさぁ、古いんだってば(^_^;)
でも…
あながち間違いでもないかもな…
カズだって、クリスマスにサンタさんからのプレゼントを楽しみにしているだろうし…
そうだよ。
それに、あん時書いてたのって、もしかしたらサンタさんへの手紙だったかもしれないしね?
うん、きっとそうだ。
「松岡さん、流石っすね」
「何がよ? あっ、もしかしてお前、俺のことディスってる? ひっでぇ~なぁ~」
おいおい、急に若者言葉なんか使ってるよ…(;^_^A
「いえ、ディスってませんよ? ただ、松岡さん見かけによらず、子供心を良く分かってんなぁ、って思ったんですよ」
ぶっきら棒で、少々強面の松岡さんだけど、本当は超ロマンチストなんだよね(≧ω≦。)プププ