第1章 こたつ、出しました
「ねぇ、翔ちゃんと俺。どっちのキスが気持ちイイ?」
唇から移動させた和の舌が、僕の耳を擽る。
「そんなの…分かんな…」
耳の奥に響く水音に、僕の思考は完全に麻痺する。
「だって、翔君は翔君だし、和は和だもん…」
どっちも気持ちイイんだもん…
比べられるわけがない。
「ふ~ん…。でも今は翔ちゃんのことは忘れて? 俺だけを感じて?」
身体を起こした和が切ない表情で僕を見下ろす。
「和…。うん、和だけだよ?」
途端に顔を綻ばせる和。
「いっぱい感じさせて?」
僕は手を伸ばし、和のシャツのボタンを一つずつ外した。
全てのボタンを外し終えると、露わになった白い肌の感触を確かめるように、指で撫でた。
「さと…っ…」
胸の先をキュッと摘まんでやると、和の身体が僕の上で小さく跳ねた。
「和も僕を感じて?」
なんだか今日の僕はとっても大胆なようだ。
僕は和の手を取り、ジーンズ越しにも分かるほど熱くなった中心へと導く。
「ほら、ね?」
「解放、してやろうか?」
和がニヤリと笑う。
さっきまでの切ない顔、もうすっかり影を潜めている。
和の手がベルトを外し、ジーンズの前を開くと、勢い良く飛び出す僕の中心。
「キスしかしてませんよね? なのに完勃ちですか?」
だってお耳ペロペロされるの、超気持ち良かったんだもん(ฅωฅ*)