第7章 こたつでデリバリー
リビングに入ると、ヒーターのおかげか、ふんわりと暖かい空気に包まれた。
「あの、どこがいいですか?」
こんなこと聞くのもなんだが、やっぱり場所はちゃんと選ばないと、後で身体を壊しかねない。
「じゃ、じゃあ、そこで…」
奥さんが指さした先は、こたつ。
その周りには毛足の長いカーペットが敷いてある。
なるほど、ここなら腰を炒めることもないだろう。
俺は奥さんをカーペットの上にそっと降ろすと、足にこたつの布団を被せた。
これなら少しは暖かいだろう。
さて、ここからどうしたもんか…
ここはやっぱり順番通りに進めるべきだよな?
俺は裸の奥さんの上に跨ると、白い胸にポツンと付いた二つの粒を指でキュッと摘まんだ。
「あん…だめっ…」
俺の下で奥さんがビクンと身体を震わせた。
「あっ、すいません…。痛かったすか?」
俺はてっきり力が強すぎたのかと思って、手を引っ込めた。
でも違ったんだ…
「そうじゃなくて…もっと、シテ?」
奥さんの顔が真っ赤に染まった。
「奥さん…」
「和也…」
「えっ…?」
驚いて目を見開いた俺を、奥さんが潤んだ瞳で見上げる。
そして薄い唇が僅かに動いたかと思うと、俺の顔を両手で包み込んだ。
そして、
「和、って呼んで?」
小首を傾げて、可愛い声で言った。