第7章 こたつでデリバリー
潤side
「キスしたくない?」
って…
オイオイ、本気かい?
そんなこと言われて断れる奴がいるか?
「奥さん、いいんですね?」
いくら誘われたからと言って、一応確認は必要だよな?
「本当にいいんですね?」
返事はない。
その代わりに、俺の唇にフワッと触れた奥さんの唇。
や、や、柔らけぇ~(//∇//)
キスの余韻に浸っていたその時、腕の中で裸の奥さんがブルッと一つ身震いをした。
よく考えれば、こんな寒い場所で裸じゃ、風邪ひいちまうよ…
「リビングに行かない?」
えっ⁉
それって、まさかΣ(⊙ω⊙)
「こたつ、あるしさ」
願ってもないお誘いの言葉に、俺は下駄を乱暴に脱ぎ捨て、裸の奥さんを抱き上げた。
「リビングはこっちですか?」
俺は手近にあったドアをパ~ンと開け放った。
「いや、そこはトイレ…」
あぁ、そのようですね…
今のところトイレに用はない。
「こいつぁ、失礼しました。んじゃ、こっちで?」
「いや、そこは風呂場。リビングは突き当りですけど…」
奥さんが俺の腕の中で廊下突き当りのドアを指さす。
「アッチですね? しっかり捕まっていてくださいね?」
「は、はいっ」
奥さんの腕が俺の首に巻き付く。
コレが巷で噂の”お姫様抱っこ”ってやつか…
悪くねぇな…♪~(´ε` )