第7章 こたつでデリバリー
蓋を閉め、スイッチを押すと、途端にゴロゴロと回り出す洗濯機。
と、そこで私は思うわけだ。
全部洗ってしまったら、着るものがないじゃないか、とね?
でも、安心してください。←古っ!
私に服なんて必要ないんです。
裸だろうがなんだろうが、誰に迷惑をかける訳じゃないんですから。
さてさて、洗濯は洗濯機にお任せしといて、私はゲームゲーム♪
私は素っ裸のままリビングに戻ると、こたつに足を突っ込んだ。
そしてさっきとは違うゲーム機を手に取る。
十字キーと4つのボタンを操作して、画面の中のキャラクターを動かす。
「よっ、はっ、そうだ、そこでジャンプだ!」
タリラリラ~ン♪
「よっしゃクリア!」
よし、次はこっちだ。
ステージをクリアしたゲームを閉じ、また別のゲーム機を手にする。
そうして私は次々とゲームをクリアして行き、気が付けばテーブルの上に並べたゲーム機の全てをクリアしていた。
「さて、次はテレビゲームでも…」
コントローラーを手にしたその時だった。
ピンポ~ン、と部屋のチャイムが鳴った。
ふと壁に掛けられた時計に目を向けると、時計の針は正午を指していた。
「昼飯の時間か…」
私はこたつから出ると、玄関へと向かった。
当然だが、私は”素っ裸”だ。