第6章 出会い【ラビ】
その後、なんだかんだ言って話を続けていたけれど
大した収穫はなかった。
まあ、あの紋様が出る時は決まって…
嫌な夢を見るらしい。
フラッシュバック的な、人の闇を見せつけられた時の。
そういった時、それらから護ろうとして
「白い光」に浄化されていく気分になるっていう話で…
他の奴に話せば、夢物語だと思われそうだが
実際に光も見てるし、吸い込ませそうだったし
確かに、浄化されるっていうか
畏怖を抱くぐらい怖い力って感じだったのは覚えてる。
だから信じることにした、けど…
霊感ってのは、あんまり信じたくねえなあ;
死んだ奴が幽霊になってうろうろしてるって、結構こえぇ;
でも、俺が昨日やってたことまでズバリあてるし
何するつもりで病室に来たかまで、ずばずば当てるは言うは…;
挙句の果てには、前世とかオーラとか
あの世が幽界だとか霊界や神界や地獄や…
これに関しては眉唾……
ってわけでもないよな、臨死体験の話聞いたことあるし。
それがまさに、恵土が見えてるのと全く同じだったし;
しかもその臨死体験話は表ざたになってないもんだし;(たらたら)
あてもん感覚で近寄る奴等もいるから、ばらしたくないらしいけど…
『信頼出来るから//(少なくともそう感じた)
つい話しちゃった^^;』って、説明された。
あん時やばかった、可愛い//
って、まあ…
その霊感で、アクマと人間の区別は一目瞭然で見分けられるらしいけど……
一気に明らかになり過ぎて情報量やべえ!!;
まず部屋に帰ったらメモしねえと忘れちまいそうなぐらい話し込んじまった!!;
気付けば3時間って、結構なげえ;
それぐらい濃密に話し合ってたんだけど;
ラビ(人からされてきたこと、遭ってきた出来事や
それから嫌ってほど覚え込んだ、人の闇。
ユウたちとの出会いや、それからの出来事についても話していたし…
っていうか壮大過ぎて、ついていけないぐらいだっつぅの!!;
どんだけ波乱万丈人生送ってんさ、恵土おおお;)
あまりに濃い内容に
書きながら、ぐああっ!と頭抱えた;
でも…
それが序章に過ぎなかったと気付くのは
その時から、5時間が経った後だった。