第6章 出会い【ラビ】
うまく口がきけなくなったのも
人見知りになったのも
そういった長年の経験上のことだと思う。
人との経験がない分
どう距離を取ればいいのかも、どう取ればいいのかもわからないんだろう。
そう思っている中、ふと声が聞こえた気がした…
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さてと、ジジイもまいたし
ぱっぱと恵土の所に行って、ちゃんと今度こそ会話して…
そう思いながら、俺は歩いていた。
恵土は個室に移動されたとのことで、教えられた部屋に移動している最中だ。
がちゃ
んでもって、今扉を開けた。
けど、そこには異変が生じていた。
ラビ「ん?…
なんさ?これ」
恵土の周囲が明るくて、よく目を凝らしてみると…
左手の甲に、不思議な紋様が出ていた。
ラビ「?;」
なんか、一番外側のが
手の甲から浮いてるっていうか…
(イメージ画については
作者プロフィールのホームページ参照です)
ラビ「…
(まるで……
中心に、全部が向かっているみたいだ」
中心の点に向かって
外側の円についてるダイヤていうか、十字架っぽいのも
内側のも向いているのを見て、俺は息を飲んだ。
なぜか…
畏怖みたいなもんまで感じたから。
ラビ「ごく」
恵土「んー」ごろん
寝返り打った!!;
恵土「ぼー)……」ぱち
ラビ「!!(目ェ開けた!!)
…お、おはよう?」ぎくしゃく
手をあげて挨拶をすると…
恵土「……おはよ。
(ユウ?にしては声が違うような…」ごしごし
ラビ「大丈夫か?;
なんか、寝心地悪そうだったけど。
ちょいうなってたし;」
恵土「…んー;大丈夫;
なんかわかんないけど多分」
ラビ「たぶんって…;」
恵土「っていうかどなた?(首傾げ」きょとん
ラビ「そこから!!!??・・;」
そんなこんなで
やっと、本題に入れそうさ;