第6章 出会い【ラビ】
そんな風に
ワイワイと別の意味で盛り上がっている中
再び恵土が身じろぎした。
ラビ「あ…」
婦長「起きたわね」
どんっ
ラビ(何で突き飛ばすの…;)しくしく
無論、俺は壁にぶち当たった;
恵土「…婦長…さ…」ぼー
まだ頭が回ってない上に、弱り切っているようで
さっきユウに見せてたのとは違って、大人しくなっていた。
婦長「過労よ。
まだ衰弱しきってるから歩いちゃダメ。
尿は取れるようにしてるから寝たまましなさい!!」
恵土「…ん(こく)
ありがとう」微笑
婦長「弱々しく笑っても駄目よ。
また無意識のうちに使ったでしょ?
周囲の患者を治すんじゃなく、自分をまず治しなさい」
恵土「だって…
私がいたせいで……両親は、死んだから。
私が、殺したから。
私さえ、いなければ…きっと、もっと変わって……
だか…ら…
もっと……がんばら、ないと
死ぬぐらいでもしないと
割に、合わないんだよ。
私は…居ちゃ、いけない存在だから……
ただでさえ、負担かけるぐらいなら…
せめて、マシにならないかなって思って……
できること、やらないと……」
婦長「その結果、逆に手間を増やしているでしょう?」がみがみ
恵土「はい;」ずうううん
婦長「身体も動かなくなるぐらい無茶するより
少しは自分の身体をよくして、またバカやって笑ってなさい。
その方が、どちらも幸せになれる。
あなたを責める人は、ここにはいないでしょう?」
恵土「…うん」
その言葉に、横たわったまま頷いた。
心の傷…
相当深く、残ってるんだよな。この調子だと……