第5章 出会い【リナリー】
でも…
それ以上に衝撃だったのは
リナリー「?
どうしたの?恵土元帥。
急に立ち止まって」
恵土「おかえり。
リナリー!^^」
そう言って、抱き締めてきた。
リナリー「!!」
私は一瞬、意味を理解するまで時間がかかって
固まっていた。
でも…
その温かさが、とても嬉しかった。
とても、安心した…
リナリー「…(涙目)
ただいま^^」ぎゅうっ!
それから
神田「ぱっぱと報告いくぞ」
恵土「うん」
神田がせっついて、司令室に居る兄さんに報告をしに行って…
本部の森にある池を利用して
生き残った蓮を育てようとしていた。
それで埋め終わってからは
何度も様子を見に行って、気功を送っているように見えた。
結局、私は見守るしか出来なくって…
調べてみたけど、あまりよくわからなくて
けど、何とかして力になりたくて話しかけたの。
あの任務から、10日が経った後だった。
リナリー「あの…元帥?」
恵土「ん?
お!今帰りか^^
おかえりリナリいい!(すりすり抱き締め」
リナリー「くす)…ただいま^^」
あれから…
少しずつだけど、自然に笑えるようになってきた。
恵土「あ、蓮のだけど
少しずつ元気になってきて、ほら!!」
リナリー「わあ!」キラキラ
そう指さす先には、蓮の葉があった。
恵土「でも森に住んでる狸が根をかじっていきやがるんだ!
金属の棒や網で絶対に手を出せないようにしてやる!!」ぐっ!!
リナリー「あ、良かったら手伝います」
恵土「ありがとう^^
今日は非番?」
リナリー「はい」
恵土「私は明日から仕事だ。
急ぎで完成させないとな~」
たったったっ
笑いながら走っていく恵土元帥は、とても楽しそうで…
蓮が生き残っていることが、とても嬉しそうに見えた。