第5章 出会い【リナリー】
~出発前、神田を呼び止めてコムイが話したこと~
コムイ「いいかい?
彼女は、あくまでエクソシストとして通す。
これは既に
中央庁の議会の決定だし、その上で元帥にした。
何年も前に判明したことだけど
彼女の発する力は
『イノセンス』や『アクマ』とは明らかに違う、『異質な力』だ。
だから、こう説明して欲しい(人差し指を立て、微笑)
イノセンスの力を凝縮し、武器とし
自在に形を変え、相手を一瞬で浄化しつくす『寄生型イノセンス』だとね。
頼んだよ、神田君^^
恵土ちゃん、守ってあげてね♪」
神田「……
最初、恵土のこと君付けで呼んでたよな?」
コムイ「えっと…忘れて?^^;
名前があれだったし、雄々しかったからつい;w」
気まずそうに後ろ頭をかきながら
司令室に呼び止められた神田は、そう説明するようにされた。
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目に映ったのは…
光に包まれた元帥。
神田「ぴくっ!)伏せろ!!」がばっ!
リナリー「え!?」
意味も解らないまま
頭を掴まれると同時に引き寄せられて、その場に伏せさせられた。
けれど、一瞬で太陽のような強烈な光を刃状にして
辺り一帯を切り裂いた。
そしてそれは…
私たちが立っていた場所にも通り過ぎていった。
それをよくよく見れば
建物は一切壊さず、透過しているように見えた。
でもアクマには影響を示しているようで、一瞬で浄化しつくした。
リナリー「凄い…
一瞬で、全滅」
神田「数は50程度か…
むごいな。全滅か」
そう呟く先にあるのは
最初に到着していたファインダーと
そこに住んでいた人たちの死骸だらけだった。