第4章 出会い【ユウ】
安心して、笑っていて欲しい。
バカげたことをしてもいいから、隣に居て欲しい。
どれだけウザくてもいい。
どれだけ…腹を立つことをしても、きっと……
最後には…
こいつとなら、きっと笑い合えるから。
ただ…
こいつが他の男と話しているのを見た時、凄く腹が立った。
それが嫉妬で…
この感情が、恋だというものに気付いたのは
この時だった。
神田「恵土……
お前に会えて、本当によかった。
そう、想うよ。
俺も、お前が大好きだ^^(涙」ぎゅうう
そう涙を流しながら、強く抱き締めた。
そして
先程やられたように頬ずりしてみれば、とても気持ちよさそうに寝ていて…………
!!??;
神田「よだれ垂れてる!!;」
恵土「むにゃむにゃ……
大好きだよ…ユウ^^」すりすり
よく見れば、恵土はよだれたらしていて…
無論、そのよだれは俺の左肩についていた。
右頬から流れてるから、左頬での頬ずりはいいにしろ
いやよくねえ!!;
神田「きったねえな!!;」
恵土「!!!」びくうっ
その大声に、やっと反応を示した。
恵土「ぼー)……
んあ?」ぱちくり
神田「よだれかかってんだが?・・(ゴゴゴゴゴ」
怒りを露わに言うと
返ってきたのは…
恵土「…あ!;拭くよ」ごしごし
慌てながらもハンカチで拭いてくれたのだが…
神田「バカ!余計拡がるじゃねえか!!;」
恵土「も~拭いたんだからいいじゃん」ぶうぶう(唇尖らす)
神田「よくねえ」
お互い、言いたいことを丸ごとぶつけていた。
こんなに
自分の想いをさらけ出せる相手は、他にいない。
それをしみじみと感じながらも、俺は…
また、こいつとぶつかり合っていた。
俺の人生で
2番目にできた、『唯一の友達』に――