• テキストサイズ

第0使徒【D.Gray-man】

第4章 出会い【ユウ】





神田「…悪かった^^」


そう言いながら、俺は抱き締めた。




こいつがあの人でも…

どうでもいい。


こういう奴だから……

傍に居ても、嫌じゃなかった。



逆に、どこか救われていた。





だから…


『失いたくない』


『守りたい』



そんな思いが奔流した。




手放したくなくて


閉じ込めたくて、抱き締めた。



縛られたり、拘束されるのを嫌がることも忘れたまま




恵土「…笑ってんじゃん」

神田「嫌なら離れてもいいんだぞ」
恵土「それはやだ」即答

そう言いながら、向きを変えて抱き返してきた。




こいつも…同じことを思っているんだろうか?



抱き締めてくる相手が普通の人なら


必ず嫌がるはずのそれを

怖がるはずのそれを、そのまま受け入れていた。



寧ろ、求めていた。




蓮が見える俺と

霊が見える恵土。


恵土曰く、あの人もアルマも見えないし

呼び出したりすることもできないから、憑依も出来ないとぼやいていたが…



それでいいと思った。




なぜか……


今、この時だけは…



こうやっていたいと、思った。




互いの温かさを感じて

もともと温和なこいつの体温を近くで感じて


安心したのか…



気付けば、そのまま眠りについていた。




その当時の天候は、晴れのち曇り。




青空にちりばめられた雲が

蓮の花びらにも見えるように形を変える中


俺たちは抱き締め合ったまま、眠りについた。




恵土&神田『すーすー…(微笑』


安心したように、笑い合ったまま――



/ 410ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp