第20章 終焉
トゥルー「ラースラ^^」
ラースラ「トゥルー様!!(ぶわっ!」
涙が溢れ出ながら、飛びつくように抱き着いた。
そしてそれを…
そんな俺を、優しく抱きとめてくれた。
それから頬ずりをして、小さい時みたいに…
何度も何度も…
互いを、呼び続けたんだ……
満面の笑みを、変わらず浮かべる
あの人と共に…
『ずっと…愛してる。
ずっと、隣にいる。
ノアの力は、私の分身。
どうか…
その力で、守ってあげて。
家族を…愛しい、大切な人たちを』
恵土&ラースラ『ああああああああああああ!!!!!!!;;』
守れなかった。
一番守りたかった、大切な人を…
愛おしくてたまらない、あの人を……
トゥルー様は望んだ。
望んで、俺たちと一つになった。
『愛してる^^』
その言葉と共に、想いと共に…
光が体内に入ってくる中、伝わってきた
愛しいあの人の、ゆるぎない想いが…
大好きだった
守りたかった
そのために、強くなった――
なのに…
消えていった。
消された。
殺して、奪った。
イノセンスが
エクソシストが
人間が
この世界が!!
っ(涙)
溢れ出てくる涙と共に、息を飲んだ。
あまりもの哀しさと切なさに、息がつまりそうになった。
その間、襲い来る「凄まじい感情の激流」に抗えず
それらまで、エクソシストたちに伝えてしまった。