第20章 終焉
よくも!!!!
よくもおおお!!!!!
俺たちが出会ってから、10年後…
かけられた言葉が、胸に反芻される。
トゥルー「優しい人だから^^」
解って欲しかった。
誰も、いなかったことを…
一人として、助けてくれなかったことを……
もう二度と、信じないと決めた。
それが…
あの人のおかげで、安心したんだ。
ずっと張っていたはずの気が…やっと抜けたんだ。
抜くことができた。
その相手に、やっと出会えたから…
イノセンスが奪った!!
エクソシスト(適合者)が奪った!!
この世界が奪った!!
人間が奪った!!
ただ見るしか出来なかった。
「俺の方が惚れてるんだからな!」
「ははっ^^…しゅっ」
「何で首切るような感じに済んだよ!!
舐めてんのか!(ぷんぷん)」
「はっはっはっ!ガキにはまだ早い(にや)」
「ぜってぇすぐ追いついてやる!!(イライラ)」
「大丈夫。
大丈夫よ、ラースラ^^」
遠くから聞こえる、あの人の声が
俺の頭の中に響いた。
ラースラ「ねえ…トゥルー様、
俺…強くなったよ?
護れるように、強くなったんだよ?
今度は…俺が……護る、つもり…だったのにっ;」
とぎれとぎれに紡がれる言葉に…
涙に、周りの家族もまた…泣いていた。
同じく、トゥルーに救われた同士だったから。
「うあああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!;」
ハートが憎い!!
神(イノセンス)が憎い!!
エクソシストが憎い!!!
人が憎い!!!
闇が憎い!!
許スナ!!
許スナ!!!
許スナ!!!!
恵土「かっ!!)
許スナあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
突如として、著しい閃光と共に
恵土が目覚めた。