第20章 終焉
トゥルー「げほっ」
ジョイド「トゥルー!!」
トゥルー「良かった…
みんな、無事ね(微笑」
ジョイド「人の心配してる場合か!!
そのみんなの中にお前も入れろ!
今、血を…」
ぐちゃ
触れた所からは、とめどなく血が出ていて…
誰の目からも、短いことは明らかだった。
ジョイド「!!(さあっ!!」真っ青
血の気が、一気に引いた。
俺達もまた、同様に…
できるのは、見とることぐらいで……
トゥルー「あなたたちなら…
きっと、大丈夫。
出会えて…
本当に…よかった」
ジョイド「そんなこと言うな!!」
とぎれとぎれになる言葉…
トゥルー「ジョイド…ラースラ…
最後に、あなたたちと、過ごせて…
本当に…幸せ……だ…っ……」
ジョイド「!!
……おい?(涙目」
トゥルー「…(微笑」
そしてあの人は逝った。
静かに…
ジョイドの腕の中で
幸せそうに、微笑んだまま……
ラースラ「…うああああああああああ!!!!!!;」
護れなかった現実が、目の前に訪れた。
涙がとめどなく溢れてきた。
ラースラ「何で!!一番目の前にいたお前が!!」
ジョイドを揺さぶった。
でもその眼には…
涙とトゥルー様以外、なかった。
ラースラ「っ;;
ああああああああああああっ!!!!!;」
行き場のない怒りは、どこにもぶつけようもなくて…
襲い来る、身をも焦がす「哀しみ」に咆哮した。
それは時間もさほど絶たぬうちに、「憤り」へ
揺るぎようのない、『怒り』へと変わった。