第20章 終焉
神(イノセンス)は…神の力を結晶化させたもの。
塵にして散らせたはずだったそれは、武器として加工されて結晶となってしまった。
それにより、武器化&兵器化が進んで
戦争に使われるようになった。
誰かの力になれるよう、役立てるよう…
『誰もが、笑ってられる。
そんな幸せな世界を望んで、送り出した「力」』、「神(イノセンス)」は……
『争いを激化させる原因』となってしまった。
人々の心は荒み
人がどうなろうが、何とも思わぬ人々が跋扈した。
その上…
その中でも、一番の武器
イノセンス全ての力の源であるハートは、悪の手に渡った。
その悪用を止めるため
人々の中でも、トゥルー様は俺達を選んだ。
心を痛めたあの人は…
一度、壊すことを決めたんだ。
この世界に終止符を……
そして…
トゥルー様は、自身の不死の身体…
「神の身体」を代償に、『ノア』という存在を生み出した。
記憶が子孫たちに受け継がれ
ハートが終わるその瞬間まで、不死となるように…
俺達なら大丈夫だと信じて、全てを託すかのように。
残ったのは、「神の魂」のみ。
力、身体、魂…
三つあったはずの、神の証は…すり減っていた。
それと同時に
あの時、トゥルー様は力を与えたばかりだったから
弱り切っていた。
その瞬間を、ハートに狙われた。
俺たちに力を与えてから
弱って倒れそうになった瞬間、目の前で撃たれた。
だぁん!!!!
突如として響いた銃弾は、トゥルー様の胸を射抜いた。
その結果…