第20章 終焉
リンク(あんな無邪気な子を、ノアに渡していいはずがない!)
そう思いながら、走り続けていた。
そしてゲートをくぐり抜けた時
べちん!!
金色の何かとぶつかった。
リンク「!!…ティム?」
ティム「があ!」
勢いよく
置いてかれて、その場から動けずにいたティムとぶつかった。
それもまた、淡い光の結界で守られているように見えた。
(アレンに置いてかれた状態で、一旦はアジア支部に送られたが
本部にあるゲートへと先に移動していた。
しかし、あまりに激変した光景に動揺し
ゲート付近から離れられぬまま、冷や汗と共におろおろと飛んでいたようだ)
リンク「ちょうどいい。
恵土がいる方向は解りますか!?」
そう問いかけると
ティム「…」
黙ったまま、短い手である方向を指さした。
リンク「解るんですね!?」
ティム「こっくり)があっ!」
そう一言叫んでから
裾を噛んで引っ張って行こうとするティムに
そっと手を添えて離し
リンク「道案内頼みます!」
全てが瓦礫に変わった周囲など目もくれず
ただひたすらに走っていった。
そんな頃、ノアの方では…
ロード「ティッキー、遅~い!」
ティキ「しょうがねえだろ;
こんだけメチャクチャにされると、どこにいるのか解りづれぇって;」
千年公「おやおや可愛い寝顔です事^^♪」にこにこ
ティキ「触んなよ?起きんだろ」
近付く千年公に離すように移動してる~
ロード「ティッキーばっかずる~い!」
ティキ「解ってるって;後で沢山触らせるから」
ロード「絶対だよ!?も~!」ぷくぅ~
頬を膨らませながら言うと
ティッキーが、冷や汗交じりに苦笑しながら頷いたのが見えた。