第20章 終焉
時を同じくして、アジア支部では…
リンク「離しなさい!!」
決死の表情でゲートをくぐろうと歩くリンクに
これまた必死の形相で、コムイたち&科学班がしがみ付いていた。
コムイ「ダメだって!;
アレン君の監視役と言っても
今はノアたちの襲撃中で危険すぎるよ!!;
連絡あっただろ!?;」
リンク「監査役です!!
どちらにせよ、行かねばならないのです!!」
リーバー「危険だって解ってるのは恵土であって、アレンじゃないだろ!」
その時、コムイは手を緩めて
リンクと真正面から向かい合った。
コムイ「君は…アレン君の監査役として行くのかい?
それとも…恵土ちゃんを助けたくて行くのかい?
それだけでも、教えてくれないか?」
リンク「……
そんなもの、言われなくとも決まっているでしょう…
両方です!!」だっ!!
険しい表情で、しがみ付いていた人達を振り払い
ゲートをくぐり、本部へ向けて一人ひた走っていった。
あの当時、リンクがプレゼントしたのは
リンク「大変でしたよ、あまりにも複雑で」溜息
初めてとは思えないほどの出来の、バラの折り紙だった。
恵土「ぱああ)ありがとう、リンク^^
嬉しいよ//」にこにこ
リンク「!
紳士のたしなみですので。
これぐらいはどうということはありません」ふいっ
微妙に頬が赤らんでいたが、よっぽど見ないと解らないぐらいで
本人も含め、誰も気付いてはいなかった。