第20章 終焉
三人/リナリー『は!?;/え!?;』
ティキ「イノセンスの力じゃねえってのは知ってるだろ?
流石に。
だが…
その力は、力をイノセンスに変える前に使ってたものだ。
つまり…
始祖神の「身体」か「魂」かのいずれかの力だってことだ」
そう指さしながら言い放つティキ・ミックに
何が何だかわからないままで、唖然とするばかりで…
思考が、追いついて行かなかった。
アレン「…え?」
ティキ「俺等、ノアはな…
始祖神の「身体」を媒体に、「魂」の力までも込められたことで生み出された。
俺達を、イノセンスから護るために
「イノセンスを壊す力」まで与えてな」にっ
神田「んなわけあるか!」
ティキ「この世に生まれ変われるまで、7000年も遅れたのが証拠だ。
輪廻云々言ってたが、きっとそれは責任を感じて欲しくないからだ。
そうでない限り…
ノアとしての記憶、ノアメモリーが
いつまでも末永く在り続けていられるわけないだろう?」
分かったような声で、語り続けていた。
ノアとしての力なのか
それとも…
でも、一つだけ違うことがある。
アレン「だとしたら…」
ティキ「ん?」
アレン「だとしたら!
イノセンスを適合者でなくとも発動できるのは一体!?
ノアならイノセンスから拒絶されるはず!!」
ティキ「決まってんだろ。
もともと恵土が生み出したもんだ、この世に存在するイノセンスは」
アレン「は?」
ティキ「チッ。敵側だと知らねえのも当然か。
もとはそっちが始めたことだろうが!」
苛立ったように叫ばれてから
僕らを襲ってきたのは、立っていられないほどの爆風だった。