第20章 終焉
どどどどん!!
ばぁん!!
恵土「かはっ!」
身体をふっ飛ばされたことで
いくつか壁を突き抜けて飛んでいき、最後には壁に叩きつけられた。
どさっ
頭を強く打ったらしく、床に崩れ落ちたのが見えた。
けれど、僕らは状況があまり理解できておらず
病室にいたわけで…
ラビ「っつ~;どうなってんさ?;」
神田「襲撃か!?」抜刀
そう、開けられた穴に向けて構える中
ティキ「おーし、ビンゴ」
『!!!』
悠々と煙草をくわえたまま、入ってきたのは…
アレン「ティキ・ミック!?」
ティキ「助けに来たぞ、恵土!(微笑)
って聞いちゃいねえか;」苦笑交じりに言い直す
そう問いかける中
恵土さんは両目をつむったまま床に寝そべり
パラパラと降りかかる壁の破片を受けており
意識が飛んでいるようにしか見えなかった。
リナリー(どういうこと?
恵土ちゃんをさらいに来たってこと?)←頭が追いついていない
神田「きっ)どういうつもりだ?」睨
ティキ「ん?決まってるだろ。
俺の将来は、恵土の夫だ(微笑」自分を親指で差す
神田「ふざけんな」イラッ
そんな神田のドスの利いた声を聴く中
アレン「…
(何が、起きているんだ?」汗
ラビ「?一体どういう」
あまりにもの急激な変化に
僕を含め、その場にいた皆はただただ唖然とするばかりだった。
ティキ「?まだ言ってなかったのか?恵土は」
神田「は?」
ティキ「…恵土の力、俺たちと同等のものだぞ」
その言葉に…
長い、沈黙が流れた。