第20章 終焉
ティキ「見てて痛々しいんだよ!もう我慢できねえ!」
そう千年公たちへ向けて叫ぶと
返ってきた言葉は、予期せぬものだったわけで…;
千年公「しかしねえ…」
ロード「んー。
トゥルー様としてもう覚醒している感じっぽいけど…ねえ?」
千年公「ですよね~」
ロード「ね~」
何でそれだけで意思疎通できてんだ?;
ティキ「二人で意気投合すんな」イライラ
ロード「理由としてはちょっぴし弱いかなって」
千年公「ええ」こくこく
ティキ「…もう一つ、あいつの中にある」
千年公&ロード『?何が?』首傾げ
何故に動作まで揃う;
はあ;
溜息を零してから、俺は解ったことを言い放った。
ティキ「あいつの中に…
ラースラがいる」
千年公&ロード『………!!』
ティキ「反応おせえよ!!;」
理解すんのにどんだけかかってんだよ!;
千年公「それにしてもなぜ?」
ロード「さあ?
ラースラにとって初恋の相手だったからじゃない?
トゥルー様が」
ティキ「早い話が、トゥルーという魂に惹かれて
ラースラのノアメモリーが恵土へ宿ってしまったって感じだ。
恵土はもう…
元帥のイノセンスに刺されてから、覚醒が始まりかけている」
ロード「というより、既に覚醒が始まってるみたいだよ?
血が出て、痛みに悶え苦しんでるって感じ。
…で
決行するとして、いつやるの?千年公。
こんだけ理由が出たら
流石に、後手に回る必要なくない?」
そう右隣に居る千年公を見つめながらロードが問いかける中
千年公は編み物を膝の上に置いて、うなだれていた。