第19章 お引っ越し
アレン「…それで、一体どんなことがきっかけで仲良く?
僕は、その…//」てれてれ
神田「誰もてめえのなんざ聞きたくもねえよ」はっ
アレン「いい加減にやめてくれませんかね。目障りです」ぎろっ
神田「奇遇だな。
俺も同じことを思ってた所だ、耳障りも追加でな」ぎろっ
アレン「少しは話を聞く気あるんですかねえ?
ちょいちょい挟んできて邪魔なんですよ」
神田「てめえが邪魔してきてんだろうが」
イライライライラ
黒い表情で睨み合って話し合う二人によって
病室内の空気は最悪に変わっていった;
恵土「…;」
心なしか、その空気を感じてか眉間にしわが寄っていた。
ラビ「あの~?;二人共?;」
リナリー「もう!;
二人共、恵土ちゃんが大事じゃないの!?」
そう大きく手拍子をして、会話に間を挟んで聞くと
アレン/神田
『大事に決まってるじゃないですか!!/大事だ。言われるまでもねえ』
リナリー「ならこの空気何とかしなさい!!
そのせいで唸ってるじゃない!苦しそうに!」
そう指さす先には…
恵土「ううううう;」
ラビ「…何か可哀想;」なでなで
苦しそうに唸る恵土と
その頭をよしよしとなだめるように撫でるラビがいた。
アレン&神田『…・・』
それに驚きというか
固まったかのような表情になったわけだが
リナリー(はあ;やっと落ち着いた;)
そう思って、やれやれと溜息をついたのもつかの間。
アレン「ずっ…
ずるいですよラビ!!
僕が撫でます!」
神田「雑菌つけてんじゃねえ!」
ラビ「え!?;」
神田「どけ!俺がやる!」
アレン「僕が先です!!」
ラビ「ちょっとやめろって!;いてえ!!;」
ぎゃいぎゃい
どっちにしろ…
賑やかなことに違いはなかった;