第4章 出会い【ユウ】
そうして…
日本人街までの道中
恵土「あ!!
嫌なら言わなくてもいいよ!!」
神田「今更か!!」
恵土「その時は殴って!
受けるのやだけど頑張って受け止める(ぼそり&涙目」
神田「なら言うな・・」
恵土「何かして欲しかったら言って!
すぐ付き合う!!」
神田「要らねえ!」
そう、恵土と話し合いながら張り合う中
マリ「まったく。あの二人は…
仲が良いんだか悪いんだか…;」
フロワ「いいんじゃないかい?これはこれで^^」
後ろで、そんな会話が聞こえた。
大切な存在を失った。
そんな時、歩み寄ってくれたあいつは
声も、笑い方も…
どこか、あいつに似ていた。
満面の笑みも…
そっくりで、同じで……
その伸ばしてくる手を…
取るかどうか、一瞬悩んだ。
この湧き上がってくる感情は…
恋愛感情じゃない。
だけど…
大切にすべきものだってことは、解った気がした。
今度こそは…
『失いたくない』と
その時、初めて思った……
恵土「ついたよ!ユウ!!^^」
無邪気に、満面の笑みを向けてくるあいつを見て…
ふと、アルマを重ねた。
恵土「ほら!行こ!(キラキラ微笑」
手を繋いで
ぐいぐいと引っ張られながら、日本街を駆け抜ける中
俺は、そう思いながら走っていた。