第4章 出会い【ユウ】
恵土「…ユウ?」
神田「うるせえ!!」
私を突き飛ばしてから
がっ
どさっ
ユウは、後ろの小石につまづいて尻餅をついていた。
恵土「…ユウ…
泣きたい時は、泣いたらいいよ?」
神田「は!?」
恵土「…私さ
クロスといた時、そうしてもらったんだ。
苦しくって、どうしようもなくって…
断末魔っていうか、悲鳴を上げまくってた時の悪夢を見たせいでなんだけど」頬をかく
神田「?
(何が言いたいんだ、こいつ」眉ひそめる
恵土「泣きたかったら、気が済むまで泣いて。
暴れたいだけ暴れて。怒りたかったら怒って。
いっぱいいっぱい…
ぶつけてきていいんだよ?」
神田「…」
『何言ってんだ、こいつ』みたいな目で見ないで;
跪いて目線合わせて
私なりに伝えようと頑張ってるんだから!;
恵土「あのさ…
ユウが何を想って、そう叫んでるのかは言われないと解らないよ。
私はユウじゃないし、ユウにはなれない。
でも、話したらきっと付き合えると思うんだ。
マシになれるよう、手伝えると思う。
できるなら、私は…
ユウの助けになりたいよ。
だから…
嫌なら思いっきり殴って!!
それでも
いっぱいいっぱい付き合うから、大丈夫だよ!?(ぐっ!!)
絶対離れないから!!(涙目)
痛いのはホントはヤダけど(ぼそり」
拳を握り締めながら言うと…
ぽかーん
そんな音がふさわしい顔を、私以外の全員がしていた。