第18章 真実【トゥルー】
きっと、不安だったんだろう…
心配を、たくさんしたんだろう……
でも…
それが一番、見てて心苦しかったよ…っ(涙目)
それと同じように…
誰かが哀しんだり、苦しいのが嫌だって思う。
どっちが大事かなんて、関係ない。
どっちも大事だから、その中で優劣つけて
その気持ちが一番強かったから、私は……
自分なんていいやって…
どうなってもいい、傷付けられても
それに怒ったり、文句つける奴なんていないだろうって
ずっと、想ってた。
そうすれば守れるんだから、何の問題もないって
気付けばそれが当たり前に置き換わって
傷付けられるために生まれてきたとまで思う始末だった。
ジョイド「おーい…
反応ねえけど、大丈夫か?;」
心配そうに
手を振りながら、顔を覗き込んでくるジョイドに…
私は、笑った。
恵土「ジョイド…」
ジョイド「ん?」
恵土「いつか、言ったよね?
『また…一緒に過ごそう』って」
そう声を詰まらせながら呟くと
声と共に、言ってて溢れ出てきた涙が
上に重ねられていたジョイドの手に、ぽとりと落ちた。
ジョイド「…ああ」微笑
恵土「過ごしたい。
一緒にまた…離れないで、あなたと生きたい!;」涙
涙ながらに訴えかけると
再び、ふわっと
包み込むように抱き締められた。
その両腕から温もりが伝わってきた。