第18章 真実【トゥルー】
恵土「今更…
大事に、しろ?
助ける?
ふざけんな!!」
どんっ!!(突き飛ばす)
ジョイド「!」
ダメだ…止まらない
歯止めがきかない!;
恵土「何も知らなかったくせに!
助けなかったくせに!!
お前には、何の関係もないだろ!!!
それで苦しむのが辛いって言っただろ!!
それが自分だ!
消えなきゃ…
その自分が潰れなきゃ!話しだすことなんて出来ない!!
今更大事にしろだなんて、助けるなんて…!
余計なお世話だ…!!
されて一番腹立つ部類の、おせっかいなんだよ!!!」
気付けば、突き飛ばしながら叫んでいた。
目頭が熱くなった。
でも、それ以上に…感情がとめどなく溢れては爆発した。
普通なら言ってなかったと思う。
けれど…
なぜか、この人にはぶちまけられたようにも感じた。
ユウやクロスには、どこかやっぱり
遠慮というか、ストッパーのようなものが働いた。
肝心の…
自分の価値観や、それらまで話すことはなかった。
恵土「今更過ぎるんだよ!!!!」
でも
悲痛に響く声に対する返事は、本当にすぐだった。
ジョイド「今話せよ!!」
恵土「!!…は?」
ジョイド「お前が辛いのが…俺は嫌なんだよ!!」涙目
恵土「!!…;;」
驚きと、困惑と、喜びと
もっと早くに言って欲しかったという願望…
それらが入り混じって、ぐちゃぐちゃになりながら
気付けば、涙をこぼしていた。